2017年、29歳。
年収は約600万円。
金融資産は約400万円。
子ども1人、住宅ローンあり。
決して余裕があるわけではありませんでした。
でもこのとき、僕は大きな決断をしました。
預金は最小限。残りはすべてS&P500。
感覚ではなく、比較して決めました。
当時のリアルな家計
年収:約600万円
(手取り 約450万円前後)
年間生活費:約320万円
ざっくり整理すると:
- 手取り:約450万円
- 支出:約320万円
- 年間余剰:約130万円
- 貯蓄率:約28〜30%
ここから設計を始めました。
生活防衛資金の設計
まずは守り。
年間生活費320万円に対して、
生活費6か月分+予備50万円
約200万円を現金で確保。
これを「絶対に触らないお金」と定義。
当時の総資産400万円のうち、
約200万円を現金、残り約200万円を投資へ回しました。
比較して捨てた選択肢
① 預金をさらに積み上げる
安心感はある。
でも増えない。
29歳で守りすぎることは、
時間を無駄にすることだと判断。
→ 見送り。
② 住宅ローン繰上返済
金利は約1%。
確実だけど、リターンは小さい。
一方、株式市場の長期期待リターンは年5〜7%。
→ 効率面で後回し。
③ 株式投資
価格変動リスクはある。
でも29歳。
運用期間は20年以上取れる。
時間が最大の武器。
→ 採用。
なぜS&P500一本だったのか
選んだのはS&P500。
理由はシンプルです。
- 米国の長期成長実績
- 低コストで購入可能
- 指数内で銘柄分散が完結
- シンプルで迷わない
バランス型や全世界株式も検討しました。
でも最終的に、
中途半端が一番怖い
と判断しました。
攻めるなら、腹を括る。
株式100%でも眠れた理由
精神論ではありません。
設計です。
- 半年分の生活費は現金で確保
- 投資は余剰資金のみ
- 短期で使う予定なし
- 年間130万円の追加投資余力あり
仮に50%下落しても、
生活は維持できる。
だから継続できました。
コロナショックで試された覚悟
2020年3月。
世界が止まりました。
S&P500は短期間で大きく下落。
評価額も一気に減少。
正直、怖かった。
でも売りませんでした。
理由は変わりません。
- 生活費は確保済み
- 収入は継続
- 投資は余剰資金のみ
- 長期前提
設計通り。
むしろ積立は止めませんでした。
結果的に、その後の回復を丸ごと取ることができました。
結果
29歳 → 38歳
金融資産 約400万円 → 約5000万円
特別な銘柄も、タイミング投資もしていません。
やったことは、
- 生活費を数値化
- 防衛資金を確保
- 預金は最小限
- S&P500一本
- ルールを守る
そして、
暴落でも売らなかった。
第2話の本質
資産形成で一番重要なのは、
「何を買うか」より
「どう設計するか」。
29歳で守りすぎなかったこと。
時間を最大化したこと。
これが、すべてのスタートでした。
